看護部 平河 美穂 |
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【認定看護師を目指したきっかけ】
私が「がん性疼痛看護認定看護師」を目指そうと思ったきっかけは、6カ月間の緩和病棟への研修中で体験した数々の出来ごとからでした。
もともと、自分自身が痛みに弱い事もあり、痛みで苦しんでいる患者さんを見ると「この痛みを何とか出来ないものか」と常々感じていましたが、反面「がんの痛みはどうしようもない」「モルヒネが効かないなら、諦めるしかない」と思っている自分もいました。しかし、緩和病棟では薬剤の使い方1つで前日まで痛みでベッドから起きられなかった患者さんが、翌日にはロビーでテレビを見ていたのです。
その時、なぜ痛みが改善したのか興味がわき、自分なりに勉強をしたところ痛みの種類で薬剤を選択し、がん性疼痛だけに医療用麻薬を使用するのではない事などを知り、薬剤の組み合わせで、その人らしい1日を過ごせる事を知り、今まで自分が如何に無知であったかを思い知らされました。 |
また、がん性疼痛とは身体的な痛みばかりではなく、精神的・社会的・スピリチュアル(霊的)な側面からもケアしていかないと、決して緩和されるものではありません。医療は進歩していても、人口の高齢化に伴いがんに罹患する人も増えており、がんによる死亡者数も増加しています。初めて「がん」と言われたら「がん」=「死」、「がん」=「痛み・苦しい」と連想される方は多いと思います。その時、おそらく殆どの方は辛い気持ちを話せず、1人で考え込んでしまうでしょう。それはご家族も同様だと思います。そのような時に、患者さん・ご家族に頼って貰える存在でいられるように、日々がん看護に取り組みたいと思っています。
【現在の活動と今後の課題】
様々な患者さんやご家族との出会いの中で、同じ痛みの訴え方でも、その方の生活背景や性格などで、使用する薬剤は異なるという事を実感しています。当院は、地域密着型の病院であり、当院で治療を希望する患者さんが多いのが特徴です。また、がん拠点病院とは異なり、常備されている薬剤の種類が少なく、痛みの種類によって選択できる薬剤が限られています。そのような少ない薬剤の中でも、薬剤の選択をしていき患者さんがその人らしい日々を過ごせる様に疼痛コントロールを行う事、そして心のケアという視点からも、医療スタッフ、地域看護スタッフと協働しながら、患者さんが納得できる生活が送れるようにサポートして行きたいと思っています。 |