TOPメインイメージ

HOME HOME >>看護局 >>認定看護師

看護局看護局

皮膚・排泄ケア認定看護師

看護部 鈴木 由加
鈴木 由加
【認定看護師を目指したきっかけ】
 私が皮膚・排泄ケア認定看護師を目指そうと思ったきっかけは、ある患者さんとの出会いです。頚椎損傷で車椅子生活を送っていた男性が、救急車で運ばれ入院しました。その方は、人工呼吸器にて呼吸管理をしながら長期にわたって多臓器不全の状態で意識もない状態の日々が続いていました。入院まもなく仙骨部に大きな褥瘡を形成しました。状態が落ち着いてきて人工呼吸器もはずれた頃のある日の早朝、ベッドサイドにしゃがんで、機器の確認をしていたらその患者さんが、『大変だね。看護師さん夜中から動きっぱなしで・・・』といいながら微笑んでいました。その患者さんから初めて聞いた声でした。大変な状況にありながら、そのような声をかけてもらったことに、看護師として私は何をしていたのだろうと恥ずかしくなる思いでした。
 以後、その患者さんの褥瘡に対して、当時あまり知識の無かった私たち医療チームも情報を集め学習しながら、試行錯誤を繰り返して何とか改善させたいと取り組んでいました。患者さんと共に考え、ケアの方法も工夫し褥瘡は改善し、下半身麻痺でありながらセルフケアができるようになり、1ヶ月後退院することが出来ました。

 看護師という専門職は、医師の治療だけに頼るのではなく、看護の力を発揮して努力すれば結果に繋がるんだということを患者さんから学びました。その後、看護師は患者の24時間を支える使命を持っているということをしっかりと自覚し、看護として知識・技術を深め、地域の住民にも正しい情報提供や、生活支援をしていけるものを蓄えていこうと決意しました。看護師の視点で、自己学習を積み重ね実践していくうちに、最新の知識・技術を身につけ地域病院であっても責任のある看護を提供したいという思いから、皮膚・排泄ケア認定看護師を目指しました。
この患者さんとの出会いと、その患者さんの褥瘡への取り組みが、今も私の基盤になっています。生きるということ・・・その人の持っている力・・・どれだけその人のことを本気で考えて看護にあたっているか・・・を常に自問自答して日々看護に取り組む姿勢でいたいと思っています。

【現在の活動と今後の課題】
 私が皮膚・排泄ケア認定看護師として活動をはじめてから7年目になります。様々な患者さんやご家族と出会いがあり、その方の持てる力を引き出すケアとは、全てが個別で一つとして同じということはないということを実感しています。沢山の学びは教科書でも研修でもなく、患者さん一人ひとりとの関わりや実践した結果の中にありました。その学びを生きたものにするために、自己研鑽を深め、地域に存在する認定看護師として、地域看護スタッフと協働しながら、患者さんの生活を守っていけるような存在でありたいと思っています。

 


.